Evergreen Guide

Steam 2027年前半のセール日程を制作計画へ。Next Fest逆算ガイド

Steam公開を計画する日本の小規模チーム向けに、2027年前半のNext Fest、季節セール、テーマ別Festを、デモ、ストアページ、翻訳、告知素材の締切へ変換する。

Storefront / PlatformsDesync編集部

Valveは2026年7月15日、2027年に予定するSteamセールとイベントの日程を公開した。日本の個人・小規模スタジオが最初に決めたいのは、どの日が空いているかではない。未発売ゲームの体験版をNext Festへ出すのか、作品の主題に合うテーマ別Festへ出すのか、発売済みタイトルを季節セールで割り引くのか、という参加レーンだ。

結論は、発売日から逆算するだけでは遅い。Next Festでは登録、公開中のストアページ、体験版審査、トレーラー取得が別々の日に動く。テーマ別Festでは主題とストアタグ、季節セールでは発売・価格変更からの割引条件が入口になる。以下の日付はValveの「今後のSteamイベント」に記載された太平洋時間(PT)であり、日本時間の日付境界とは一致しない。実作業ではSteamworksの各登録画面も併記して管理したい。

15のイベントを、まず3つの参加レーンへ分ける

2027年前半を中心に公表された枠は次の通り。テーマ別Festの短い説明は参加候補を絞るための一次判定であり、最終条件ではない。候補に残した後、イベント別ドキュメントとSteamworks上の対象アプリ一覧を確認する。

日程(PT)イベント最初の判断
1月14日〜18日デスクトップコンパニオンFest常駐型の体験が作品の中心か
1月25日〜2月1日ショップキーパーFest店舗経営が主要ループか
2月4日〜8日羊Fest羊・ヤギ類が作品の主題か
2月8日〜15日ローカル協力プレイFest同じ端末で遊ぶ協力プレイを備えるか
2月22日〜3月1日Next Fest未発売で、公開体験版を用意できるか
3月8日〜15日リズムFestビートに合わせる遊びが中核か
3月18日〜25日スプリングセール発売済みタイトルを割引できる状態か
3月29日〜4月5日恐竜vsロボットFest恐竜またはロボットが主題か
4月12日〜19日レースFestレースがミニゲームではなく主要メカニクスか
4月22日〜26日魔女Fest魔女を前面に出す作品か
4月26日〜5月3日格闘Fest戦闘要素一般ではなく格闘ゲームか
5月10日〜17日リアルタイムストラテジーFest建設・研究・資源管理などをリアルタイムで行うか
5月31日〜6月3日山登りFest登山が作品の主題か
6月14日〜21日Next Fest未発売で、公開体験版を用意できるか
6月24日〜7月8日サマーセール発売済みタイトルを割引できる状態か

Next Festは2月版と6月版のどちらかを工程の軸にする

Next Festの共通条件では、対象は未発売のベースゲームで、Steamworksアカウントが良好な状態にあり、ストアページが公開済み、開始時までに一般公開の体験版があることが求められる。同じゲームが参加できるNext Festは一度だけで、イベント終了前に発売すると対象外になる。プロローグや既存作品の短縮版を別タイトルとして出す枠でもない。

2月版と6月版の公式チェックポイントを並べると、完成日ではなく「外から見える状態にする日」が先に来る。

チェックポイント2027年2月版2027年6月版
登録締切/最新の販促素材を揃える目安1月10日 23:59 PST4月25日 23:59 PDT
公式トレーラー用の映像取得1月18日5月3日
プレスプレビュー開始時の公開を狙う審査提出1月25日5月17日
必要項目の審査提出2月8日5月31日
プレスプレビュー開始2月11日 10:00 PST6月3日 10:00 PDT
Next Fest本番2月22日〜3月1日6月14日〜21日

この表から、2月版を選ぶなら1月10日までにストア上の説明、タグ、最新トレーラーを見せられる品質へ持っていく。6月版なら同じ判断点が4月25日へ移る。Valveは、早期フィードバックを得るため開発途中で参加する選択と、発売に近い版で関心を集める選択の両方を示している。発売日に近い方を機械的に選ぶのではなく、体験版で直したい範囲と、参加後に残す改善期間で決める。

デモ、ストア、翻訳、告知を同じ締切に載せない

2月版6月版のページでは、体験版ビルドとストアページの審査日、トレーラー取得日が分かれている。Valveは共通ドキュメントで、体験版のストア素材とビルドを該当締切の3〜5営業日前までに審査へ出し、不合格時の再提出時間を取るよう案内している。審査は約束した機能があり動作するかを見るもので、全面的なQAの代わりではない。

  1. デモ:公式の審査提出日を外部締切にし、その前へ「機能追加停止」「主要導線QA」「審査投入」の3点を置く。審査通過後も更新はできるが、更新版の品質責任は開発側に残る。
  2. ストアページ:本番開始までの公開だけでなく、公式トレーラー候補を狙うなら登録締切時点で説明、タグ、画像、公開トレーラーを最新化する。デモではなくベースゲーム側の登録と表示を点検する。
  3. ローカライズ:イベント共通の参加条件として翻訳締切は示されていない。編集部の工程案として、ストア原文は登録締切の前、デモ内テキストは機能追加停止の前に固定し、翻訳後の画面崩れと入力表示をQAへ含める。
  4. 告知素材:2026年7月18日の確認時点では、2月版・6月版の公式Asset Kitは「COMING SOON」だった。先に投稿文、動画尺、担当者、配信先だけを決め、公式素材の公開後に差し替える。未公開の仕様や選出を前提に告知しない。

季節セールとテーマ別Festは、発売状態と主題を先に確認する

季節セールは発売済みゲームの割引枠だ。スプリングセールは3月18日、サマーセールは6月24日に始まる。発売日、いずれかの通貨での値上げ日、ローンチ割引終了日から、それぞれ30日間は通常の割引を設定できないため、初日から参加する計画なら30日条件を価格表と発売計画へ先に反映する。30日がセール途中に終わる場合は、その時点から手動で割引を入れる選択も公式FAQにある。

テーマ別Festは、ストアタグと、説明・映像から読み取れる主要メカニクスで参加候補が選ばれる。割引は参加条件ではないが、割引作品が目立つ構成になる。未発売作品や体験版の区画もある一方、Playtestは対象外だ。日程に合わせてタグを盛るのではなく、作品の中心と一致するFestだけを残し、イベント別ページの登録、割引、販促素材の期限を確認する。

公開前の再確認点:2027年後半のイベント、各Festの個別締切、Asset Kit、参加対象は今後更新され得る。制作表にはURLと確認日を残し、登録開始時と素材入稿前にSteamworksで再確認する。表の日付はPTの公式表記で、日本時間への変換は担当者のカレンダー上で行う。

最初の30分で決めること

  • Next Fest、テーマ別Fest、季節セールのどれを主目的にするか。
  • 2月版か6月版かを一つ選び、登録締切と審査提出日を制作カレンダーへ入れる。
  • デモ、ストア、翻訳、告知の責任者と内部締切を別々に置く。
  • 参加条件が未公開または更新予定の項目は、推測せず再確認日を設定する。

参照した情報源

一次情報、補助報道、コミュニティ観測を役割別に表示しています。

一次情報
Valve — Steamworks Documentation: 今後のSteamイベント

2027年前半のテーマ別Fest 11件、Next Fest 2件、スプリング/サマーセールの日程をPT表記で確認。テーマ別Festはイベントごとに参加資格があり、Next Festは未発売ゲームと公開体験版が対象であることも確認。

公式資料
Valve — Steamworks Documentation: Steam Next Fest

Next Festの共通参加条件、登録はベースゲームから行うこと、体験版素材とビルドを締切の3〜5営業日前に審査提出する案内、審査が全面QAではないこと、ストア素材・タグ・トレーラーの準備項目を確認。

公式資料
Valve — Steamworks Documentation: Steam Themed Sale Events

テーマ別Festの選定がストアタグと主要メカニクスの表現に基づくこと、割引は参加条件ではないが表示上優先されること、未発売作品・体験版の区画とPlaytest対象外の扱いを確認。個別イベントの条件が優先される。

公式資料
Valve — Steamworks Documentation: Seasonal Sales

2027年スプリング/サマーセールの日程と、発売・価格上昇・ローンチ割引終了後の30日条件、条件がセール途中に終わる場合の手動割引可否を確認。